未来へ
原作:桜野みねね先生 文:雄志


太助たちが高校に入りあまり変わらない面子で向かえた入学初日。

「おはよう。やっぱりみんな一緒か・・・・」

太助はいつものように見ていた顔を見てため息をついた。

「あれ?乎一郎は?」

「あぁ、アイツは他の高校行ったぜ。

なんか、みんなに言うのが恥ずかしいとかいって俺にしか話さなかったけどな。」

たかしが太助と話しているときだった。

「おーい、お前らまた一緒だな。ホントに腐れ縁だな。」

言うまでもない翔子だ。

「なんだよ山野辺。お前も一緒か。」

「なんだ七梨。一緒で悪かったな。」

そう言うと翔子は前のほうでキリュウと話してるシャオのとこへ小走りで行った。

「あ!それとまた入学初日遅刻生徒にならなくて良かったな。シャオのおかげだぞ。」

翔子は笑いながら言った。

「まったくアイツはいつも一言多いんだよ。」

「でも、それがアイツの特徴だろ。」

「特徴な、ハハハ、ホント嫌な特徴だな。」

「あ〜ん!?なんか言ったか、七梨!」

翔子が睨みを利かせながら言った。

「いえ、なにも・・・」

「やっぱり、中学のときから山野辺は変わってないよ。」

「変わらないのが俺らの良さだろ?」

「お、太助もたまにはいいこというんだな。」

「たまにはってなんだよ〜。お前なんてたまになんてもんじゃないじゃんかよ〜」

「・・・そういうこと言うなよ・・・・・・」

「あ!おい、たかし、ここが今日から俺らの新しい学校だぞ。」

「ほぉ〜、さすが高校だな。大きいな。」

「だろうな、中学より人も増えるだろうし。」

そういって二人は校門の前で立ち止まってこれからくることになる高校を隅々まで見渡していた。

「お〜いそこの1年!遅刻するぞ〜早く入れ〜」

「あ!やばい。早く行こう!」

「あぁ!」

二人は走り出した。友達と一緒に。

これから、どれくらいのドラマがあるんだろうか。






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