時のが流れても・・・
〜original generation gap story〜
番外篇-1

原作:桜野みねね先生 文:CREEK


キリュウ「あぁ、今日は、かなり大変な一日だったな・・・・・・。」

私は、今日のことを振り返りながら明日のための目覚ましのセッティングをする。


  〜早朝〜

朝、私が起きてみると誰も家にいなかった。

キリュウ「いったいこんな土曜日の朝早くから主殿やシャオ殿達は、どこに行かれたのであろうか・・・・。」

考えてもだめだと思った私は、とにかく昨日の会話を振り返ってみることにする・・・・。

しかし思いあたる点がない。

キリュウ「うむ、いったいどういうことだ・・・・・・。」

なにもわからないままただ時間だけが過ぎていった。

キリュウ「・・・・考えてもしかたない。いつもどうり(暇潰しに)掃除でもするか・・・・。万象大乱」

まずは、リビングの物を全て小さくして一ヵ所にまとめ床を掃除する。

キリュウ「やっぱり物がないと掃除がはかどる・・・・。」

次は、(小さくした)机やテレビなどのほこり、汚れを取る作業にとりかかる。

ここでは、ティッシュを使いやさしくふいてやればほとんどのほこり、汚れが取れるのでかなり楽だ。

あとは、物をもとの場所に戻し・・・・

キリュウ「よし、そろそろいいだろう。万象大乱」

これで、リビングの掃除は、終了。

部屋の物は、日光の日差しを受けてピカピカと光っている。

キリュウ「やっぱり部屋が綺麗なのは、気持ちがいい。」

私は、そんなことをつぶやきながら次の掃除場所へと向かう。

次は、風呂場だ。

キリュウ「ここでは、短天扇は、使えないな・・・・。」

短天扇を風呂場の外に置き中に入りドアを閉める。

キリュウ「よし、始めるとするか・・・・。」

お風呂用の洗剤とスポンジを持ち全体的に磨いていく。

キリュウ「やっぱり風呂場の掃除は、大変だな・・・・。」

私は、そんなことを言いながら黙々と作業を進める。

数分経ち風呂場全体を磨き終えた。

キリュウ「ふぅ、そろそろ水を流して終わりにするか・・・・。」

水をまき終わり風呂場から出ようとしたが・・・・・・ガタッ・・・・・・ガタガタガタッ

キリュウ「・・・・・・!?なぜドアが開かないんだ・・・・?」

なにをしても開く様子は、ない。

風呂場には、小窓があるもののそこからも出れそうにない。

キリュウ「誰か!誰か開けて・・・・・・そういえば主殿もシャオ殿もルーアン殿も今、いないんだった・・・・・・。」

それからというもの時間だけが無性に過ぎていった・・・・・・。グゥ〜〜・・・・

キリュウ「お腹が空いたな・・・・。そういえば朝ご飯も碌に食べてなかったけ・・・・・・。」


〜夕方〜

太陽も沈みかけてきてオレンジ色の夕日の光りが私を包み込んだ。

キリュウ「・・・・・・うぅ・・・・・・誰か早く帰って来てくれ・・・・・・。」

私は、精神的に疲れ果てていた・・・・・。

そんなとき玄関先から「ただいま〜。」

という主殿とシャオ殿の声が聞こえる・・・・。

私は、最後の力をふり絞り助けを呼ぶ。

キリュウ「主殿、シャオ殿〜・・・・。」

太助「なあシャオ今、風呂場の方からキリュウの声がしなかったか?」

シャオ「はい。しました。」

太助「キリュウになにかあったのかもしれないな。」

シャオ「行ってみましょう。」

・・・・タタタタタタだんだん主殿とシャオ殿の足音が近付いて来る。

太助「おい、キリュウなにかあったのか?」

キリュウ「すまぬが主殿ドアを開けてくれないか?」

太助「え?なんで?」

キリュウ「ドアが開かないんだ・・・・。」

太助「そんなことあるわけ・・・・・・」

ガタッガタガタガタッ・・・・・・

太助「あれ?本当にあかない・・・・。」

シャオ「ねぇ、太助様。」

太助「ん?なにシャオ?」

シャオ「ドアの横に棒が引っ掛かってますけど・・・・。」

太助「あ!ほんとだ!」

棒が取られ私は、数時間ぶりに風呂場から出ることができた。

キリュウ「た、助かった〜・・・・。」

私は、ほっと胸を撫で下ろした。

キリュウ「そういえば、主殿、シャオ殿こんな土曜日の朝早くからどこに行っておられたのだ?」

太助「え?学校だけど・・・・っていうかキリュウ今日は、土曜日じゃないぞ。」

キリュウ「・・・・・・え?」

太助「キリュウは、いつも夜遅くまで起きてるから時間の感覚がおかしくなってるんじゃないか?」

キリュウ「そ・・・・そうかもな・・・・。」

グゥ〜〜〜〜・・・・

キリュウ「シャオ殿、早くご飯を作ってくれないか・・・・?朝からなにも食べてないんだ・・・・。」

シャオ「は、はい早く作りますね。」

数分後、ご飯ができ私は、急いで食卓へ向かう。

食卓には、もうルーアン殿がいた・・・・。

それから、みんな集まりご飯を食べ始める・・・・・・。

ルーアン「キリュウ、あんた今日は、よく食べるわね〜。」

キリュウ「・・・・・・。」

私は、ご飯を食べ終わり自分の部屋に戻る。

キリュウ「あぁ、今日は、かなり大変な一日だったな・・・・・・。」


こうして、私の大変だった日々が幕を閉じた。

                                              fin




〜あとがき〜


今回は、続編がスランプ状態なため、息抜きにというか調子を取り戻すため番外篇を書いてみました。

今作は、番外篇ということなので、キリュウの視点から書いています。

どうだったでしょうか?

やはりまだまだ未熟なので夢影月さんが言っていた「自然性」は、あまりだせては、いませんね。

ですがこれからも頑張って皆様が楽しめるような作品を目指して書いていきますので、

今後ともどうぞよろしくお願いします。

ちなみに、もしこの作品が少しでも好評であれば番外篇-2や番外篇-3も書く予定です。

《CREEK 作》





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