それぞれの道
原作:桜野みねね先生 文:雄志


いつもどおりの時間が過ぎた。

来ないと思ってた友との別れ。

今となっては久しい文化祭のかぐや姫。

春の桜舞う。

心地よい風が吹くこの場所で今、太助たちは卒業しようとしている。

『仰げば〜尊し〜わが師〜の恩』卒業生の合唱。

それに合わせてなき始める生徒。

「卒業生代表。七梨太助」

校長先生の声で太助がステージに上る。

「・・・春の日差しが強くなってきましたね。

僕の中学校生活はとってもいろんなことから始まりました。

たとえば、友達がカラオケをいきなり歌ったりとか。

それにおもしろい友達との出会い。

いつものように会って、遊んで、一緒に飯を食べたのがつい最近のようです。

梅雨のある日。

傘を忘れたおっちょこちょいな後輩との出会い。

春、夏、秋、冬、必ずといってもいいほど遊んでた僕たち。

体育祭では応援団長を務めさせてもらいました。

これから僕たちは新たなる道を進んでいきます。

しかし交友関係は絶え間なく、いつものようにすごしていきたいと思います。

高校に進学する人、そのまま就職する人、いろいろいますがみんな僕たちの親友です。

・・・そして

・・・3年間いつものように一緒に過ごしたたかし、乎一郎、花織、山野辺、宮内神社の宮内さん、

キリュウ、ルーアン、シャオ・・・僕はこの人たちに精一杯の「ありがとう」を伝えたいと思います。

3年2組七梨太助。」その言葉を言った後。

『太助〜ずっと友達だぞ〜』

と、全校生徒からの声が聞こえた。

そして卒業式も終わり。

中学生活最後のみんなとの遊び。

やはりいつもどおりの鬼ごっこ。

楽しい時間は夢のように過ぎる。

「・・・はぁ・・・もう終わりなんだな〜」

「そうだなぁ・・・だけど会えなくなるわけじゃないからな。

遊びに行きたいときは遊びに行く。それだけだよ。」

「七梨先輩がいなくなるはさびしいですね〜。」

「たかし君たちと鬼ごっこやったの懐かしいね」

たかし、太助、花織、乎一郎が続けて言う。

太陽が沈み別れの時間が刻々と迫っていった。

「なぁみんな・・・一生会えないってわけじゃないけどさ・・・

今までどおりに会うことは出来ないような気がするんだ。」

「会えるだろぉ〜太助の家に俺らが行けばいいんだからさ〜」

「そうだけど・・・みんな今まで以上に忙しくなると思うんだ。

高校に入るやつとか、就職するやつとか、留学に行くやつとかさ。

色々いるだろ?だからまたみんなであって鬼ごっこすることは出来ないと思うんだ。」

「そんなこと言うなよ〜・・・余計さびしくなるじゃねぇかよ。」

「そうですよ太助様、会えないわけじゃないじゃないですか!」

「俺さみんなのこと本当にいてくれてありがたく思ったよ。

いつも一緒に遊んだりして、楽しく過ごした。

たかし達がいなかったら俺、今何してたかわかんないだろ?だからさ本気で伝えたいと思うよ。」

「ありがとう」

その言葉はいつものように言ってる言葉だったが。

『こちらこそありがとう』

ここから新たな一歩が踏み出された。

友との別れ。

永遠の別れじゃないとは分かっていてもいつもどおりにはできない現実。

そしてみんな帰る。

いつまでも手を振って

『ありがとう〜〜〜〜!!!』

太助とシャオも

「「ありがとう〜〜〜!!また会おうな〜」」

そしてその日の夜。

「はぁ・・・ついに卒業したんだなぁ。

春休みまでだったらまだあって遊んだり出来るだろうけどな。

高校に行ったらそんなに遊べなくなるだろう。」

「主殿そんなこといっても現実は変わらないぞ。」

「・・・そうだけどさ・・・・・・」

「だったら今週の土曜日あたりにでも温泉旅行にでも行ったらどうだ?」

「温泉旅行か・・・いいなぁ・・・行こうか。

よし!!そうと決まったら全員の家に電話するぞ!!」

「ふふ・・・主殿もやはりみんなのことが好きなのだろう。」

「あ、もしもし、俺だけどさ!今週の土曜にみんなで温泉旅行行こうぜ!!」

「温泉旅行か!いいねぇ〜行こうぜ!!」

10分後・・・

「ふぅ、とりあえずみんなOKだったな。飯食べたら準備するか!」

そして土曜日の朝七時。

この日は晴天。

旅行日和だ。

「おーい!太助〜!」

たかしたちの元気な声が聞こえた。

「よーし全員ついたみたいだから行こうか!!」

「ふぅ・・・太助君たちはいつも元気ですねぇ。朝だというのに・・・」

出雲は眠そうな顔でいった。

「そんなこというなよ〜出雲〜今日も運転よろしくな!」

太助は出雲に笑顔で言った。

「はいはい・・・わかりましたよ。それと出雲さんと呼んでくださいね。」

「わかったよ。出雲さん!」

嫌味ったらしく笑って。

「ふぅ・・・本当に嫌味ったらしい言い方ですね。まぁいいですけど。」

「それじゃあ行こうぜ〜」

「楽しいね。離珠。またみんなで遊べるんだよぉ。」

そして2時間後。

「七梨先輩!おっきいお山が見えてきましたよぉ!」

「はぁ〜着いた〜やっぱり田舎はいいよなぁ〜空気がうまくて!」

深呼吸をして太助がいった。

「そうだよなぁ〜落ち着いた雰囲気だしなぁ〜」

たかしも深呼吸をして太助に続いた。

「それじゃあまず何しようか?」

いつもの言い方でたかしが聞いた。

『そんなの決まってるじゃん!鬼ごっこ!』

『よし!じゃあ鬼決めじゃんけんだ!最初はグー!じゃんけんポン!!」

「あぁ〜俺が負けたよ〜それじゃカウントダウンするぜ〜」

たかしが笑顔で言った。


「ほら逃げろよ〜!!10、9、8、7、6,5、4、3、2、1、スタート!!」

みんな一生懸命に逃げる。

やっぱり結果は似ている。

花織が一番鬼になった回数が多かった。

「ふぅ〜つかれたな〜そろそろ終わるか〜風呂もあることだし!」

たかしが疲れた顔で言った。

「そうだな!じゃあ風呂行こうか!!」

「よーし。我慢大会やろうぜ〜」

太助が楽しそうな顔で続いた。

「七梨先輩!一緒に入りましょうよ〜」

「や、やめろって花織!!」

「だめよ〜たー様は私のものなんだから〜」

「俺は誰のものでもないっつーの!!」

またいつものような日々が始まった。

それはまだ終わりを告げない。

むしろ今からが始まりなのかもしれない。




〜〜あとがき〜〜


どうも。最近ミスが多い雄志です。

え〜今回の作品は卒業とその後って言うのがテーマでした。

僕も経験があるのですが、卒業した後、友達とはあんまりあそばなかったりしますよね。

そんなこともなく「いつもどおり。」っていうのがキーポイントかもしれませんね^^;

あとは卒業文の太助の「ありがとう」とかですかね?^^;

結構最近スランプなのでしょうかね?

赤丸ジュンさんからご指摘いただいたように下手になったかもしれません。

これからもっといい作品を作るように努力していきたいと思いますんで。

よろしくお願いします。

え〜次の作品で皆さんがアッと驚くようなテーマでつくろうかなと思っています。

アイディアがあっても書くと2,3行で終わってしまいますね。^^;

そろそろもっと高度な文脈にしたいと思います。

感想、意見お願いします。





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