守護月天としての役目
原作:桜野みねね先生 文:雄志


シャオが言った。

「私の、守護月天としての役目をお話しても良いですか?」と。

太助は少し心の中にためらいがあったが、聞かなければいけない気がした。

「いいよ。話してくれよ。」

シャオは重く口を開き役目について話し始めた。

「私は古き国、中国から伝わる支天輪という輪からご主人様を不幸から守る。ここまでは話しましたね?」

太助はこの後にどんな話をされるのかは

1ヶ月ほどまえに南極寿星と3代前の魅花を見に行ったときのことをかすかに思い出しながら頷き相槌をうった。

         〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜それから


20分後〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「かすかに覚えているのですが、太助様の3代前に魅花様というご主人様がいました。」

太助はすぐに思った。

「シャオは何かのけじめをつけようとしている。」 と。

「その魅花様ですが、私とルーアンさんは、ず〜〜〜っと前からご主人様のために戦ってきました。

そして魅花様は私には悟らせない様に優しく接してくれました。 」

「でも私は気づいてました。魅花様はもう長くは生きられないんだなぁ。って、

けど私は魅花様には幸せに逝ってほしかったんです。心の声が聞こえたから。」

太助は言った。

「シャオ、辛いならもういいぞ?」と。

シャオは頭の中を整理して言った。

「大丈夫です。ありがとうございます。」

「そして続きですが、私は魅花様の身をお守りするための存在。

だから、ルーアンさんのご主人は私が邪魔だったのでしょう。

ルーアンさん達の軍が私に攻撃を仕掛けてきました。

けど私はただ魅花様を守り抜きたかったんです。

だから体をはって守りました。

それが私の役目だから。

そして魅花様は私に「ありがとう。」と言って亡くなったのです。

ご主人様をここまで守り通したのに結局死んでしまった。。。。。

私は人を不幸から守ることができても自分の不幸はなくならないのかなぁ?

でも、私はその魅花様の一言だけでだいぶ元気付いたんです。

他のご主人様ももちろんお礼を言ってくれました。

けどそれは心からの言葉じゃないってわかったんです。」

シャオは今にも泣きそうだ。

しかし太助はシャオにけじめをつけてほしかったから止めなかった。

「それで私は支天輪の中で待っていたら、太助様にめぐり合えたんです。

太助様にいわれて元気が出た言葉。

それは全部心からいってくれた言葉だってわかってました。

だから太助様にはいっぱいの「ありがとう」が言いたいんです。

そして最後まで太助様が悔いの無いように、

心の底から「ありがとう」って言ってもらえるようにがんばりたいんです。」

太助は言った。

「シャオにはシャオなりのけじめのつけ方があったんだな。

今でも俺はシャオに感謝してるよ。

だって今頃シャオがいなかったら俺は一人で寂しくテレビでも見てたかもしれないだろ?

だからサ。後のことは後で考えようよ。

なっ!だから今をみんなで仲良く生きていこうよ。」

シャオは泣き泣きいった。

「ありがとうございますぅ。」と。

星神たちの声も聞こえるような気がした。

「太助しゃま。ありがとうごじゃいましゅ。

シャオしゃまをこれからもよろしくでし。」

                         おわり




今回はじめて小説を書いたので自信がありませんが、よろしくお願いします。




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